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僕とFerrariの透明パーツ [Ferrari]

僕が小学生の頃にスーパーカーブームがあったのですが、
その当時 Ferrari 365(512) BB とランボルギーニ カウンタック LP 400(400S) が人気でして、
おそらく多くの小学生がそーだったと思うのですが、僕もカウンタックが好きでしたw

ただ、スーパーカーブームの流れで自動車の事が好きになるワケでは無く、
しばらくして、それも忘れる事になります。まぁ子供は飽きっぽくて移り気ですからw



小学5年生あたりからバイクに興味を持ちまして、そのままずーっとバイクが好きだったんですけど
高校2年の頃になんかの雑誌で Ferrari TR 61をたまたま目にして『うわっ、何コレ?すげ』とw

TR61
1961_Ferrari_250_TR_61_Spyder_Fantuzzi_34_left_2.jpg

TR61は分割されたフロントグリルが特徴的なのですが、
僕が惹かれたのはキャブのファンネルを覆っているエアインテークが透明だった事です。

たったそれだけの事なんですが、僕にとってはショッキングな事でして、
これは驚きと同時にイタリア車ってカッコ良いなぁーと。

透明パーツ1つでこんなカンジなんで、どれだけ自分が単純かうかがい知れますw

TR61以前の TR59/60や
この頃のF1である246(256)、156なんかもエアインテークが透明です。
(全ての車両と云うワケでは無いですが・・・。)

TR 59/60
60.jpg

246 F1
1960 246 Dino246b.jpg

156 F1
GPHolland61Dino156F10004.jpg

ですから1987年にエンツォ最後のFerrariである『F40』が発表された時には嬉しかったです。
エンジンフードが透明で中が見える様になってましたから。
初めてTR61を知った時の事を思い出して、勝手に『伝統復活!!』とか言って喜んでましたw

つかどんだけ透明パーツが好きなんよw

まぁ、1970年の512Sや1978年の512BB LMがF40よりも先に
エンジンフードが透明だったりしてるのですけどもねw (この時はまだ知りませんでした・・・w)

512S
112_0703_01z+1970_ferrari_512s+front_profile.jpg

512BB LM
Ferrari_512_BB_LM_in_Spa_2009.JPG.jpg



TR61で衝撃を受けて以降、急速にFerrariに興味を持ち始め、
Ferrariの歴史を知れば知る程に引き込まれて行きました。

それと同時に自動車の事も好きになり現在に至るワケですw



結局、数ある自動車メーカーの中で何でFerrariなのかっつったら透明パーツのお陰ですw
いや、小さな事をきっかけにハマった最初の自動車メーカーがたまたまFerrariだったって事ですね。


Ferrariが好きっつーと『ミーハーだ』って思われがちなので、ちょっと言い訳をさせて頂きましたw

タグ:Ferrari
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Ferrari HY-KERS VETTURA LABORATORIO [Ferrari]

現在開催されているジュネーブショーで、ライムグリーンの599GTB Fioranoが気になります。

ライムグリーンのFerrariとかイメージじゃ無いのですけど、
普通に塗られてるワケでは無くマット処理された色ですし、
ピラーから上は同じくマット処理されたブラックで塗り分けられてて、いや普通にカッコ良いです。

Ferrari HY-KERS VETTURA LABORATORIO
01-ferrari-hykers-live.jpg

このライムグリーンの車両はFerrari初のハイブリッドカーでして、
F1でおなじみのカーズ(運動エネルギー回生システム)を搭載しています。
出展車両としての名前は『ハイ・カーズ ヴェットゥーラ ラボラトーリオ』。

ヴェットゥーラ ラボラトーリオの意味が分かんなくて調べてみたら実験車両って意味みたいです。
さすがイタリア、実験車両って言葉も何か凄そうですw

で、ベース車両である599GTB Fiorano を示す文字は欠片も無く
つまりは入れ物の599GTBはどうでも良くてハイブリッドのシステムを見ろって事でしょうねw



このヴェットゥーラ ラボラトーリオはハイブリッドシステムを車体のボトムに取り付けてます。

まずモーターなんですが、リアに在るトランスミッションに装着。
で、モーターの隣にハイブリッドシステムのコントロールユニットが在って
モーター用のバッテリーは助手席の床下あたりに装着されてます。

車体のボトムに備わるこのシステム、低重心化には貢献してそうですけど、
FR車両のリアにモーターなんかの重い物を持って来て大丈夫なんでしょうか?
まぁ、重さでケツが流れても電子制御で何とかなるって事っすかねw



トランスミッションに取り付けられているモーターには盾のエンブレムが付きます。
これはハイブリッドカーになった599GTBでは無く
ハイブリッドシステムを599GTBに組んでみましたって事を主張してるかの様に見えます。

f06.jpg
f04.jpg



細かいこだわりと云うかどーでもイイ事かもですが、
マットブラックのホイールにライムグリーンのキャリパーが素敵です♪
やはりお洒落は足もとからですねw

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しかし、あのFerrariがハイブリッドシステムを開発してるって
そう云う時代なんだなぁーってつくづく感じます。

さて、ランボルギーニはどぉ出るのか楽しみです♪
なんせ以前は『エコとか知らんよ』的な発言をしていたワケですけど
そぉーも言ってられないのでは無いのでしょうか。 ねぇ?w



03-ferrari-hykers-live.jpg

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599XX ② [Ferrari]

2005年にFXXと云う車が発表されました。

このFXXなんですが、Ferrari のアニバーサリーモデルである Enzo がベースで
公道走行不可のサーキット専用モデルとなってます。

当然、Enzo よりポテンシャルは高く、多くの箇所に手が加えられてます。
排気量は6Lから6.3Lになり、エンジン出力は660psから800psに上げられ
車両重量は1365kgから1155kgと軽量化されてます。化けモンですw

で、このサーキット専用モデルでレースをするかと云うと、そうでは無くて
購入した顧客をテストドライバーとして、(もちろん、高いドライビングスキルが必要です)
マシンのデータ収集やニューモデルの開発協力をする事が主な目的です。

これは一連のプログラムとなっており、
FXXを購入すると云う事はFerrariの開発プログラムに参加すると云う事なのです。

もちろんFerraiの開発チームと共に行うもので、マシンの輸送やメンテナンスはもちろん、
レーシングギア一式やテクニカルアドバイス、宿泊ホテル等もパッケージされています。

Ferrariのお目に叶った顧客にのみ、限定で29台販売されたとの事です。
ちなみにお値段の方は日本円で2億を超えると云われていますw

FXX
ferrari_fxx2_1600.jpg





この599XXは名前が示す通り、FXXの後継車種です。
プログラムパッケージはそのままに、車種のみの変更となってます。

エンジンパワーはFXXに劣りますが、トータルパフォーマンスでは上回ってる様です。
なぜなら、フィオラノのテストコースでのラップタイムは1分17秒で
これはFXXより1秒も速いタイムと言われているからです。

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599XXのハイライトは、なんといってもエアロダイナミクスにあると思います。

21-ferrari-599xx-live.jpg
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Cピラーから突き出たウィングレットや、F1のバージボードを彷彿とさせるボディ下部のフィンが
ボディに流れる気流をコントロールしてるのだと想像出来ます。

エアロダイナミクスの追求はホイール内にも及んでおり、
F1マシンでお馴染みのホイール・ドーナッツを装備してます。

ferrari-599xx-7.jpg

そして最大のトピックスは、ディフューザ部に装備するアクティブフローと呼ばれるシステムです。
これはボディ底面を流れる気流を2つのファンで吸い出しダウンフォースを得ると同時に
左右のテール上部のダクトから排出する事でボディ後部の整流効果を狙ったものです。

15-ferrari-599xx-live.jpg





エアロダイナミクスが599XXにとって一番のハイライトなのは間違いの無い事なのですが
エンジンのリファインにも目を見張るものがあります。

599XXのエンジンはベース車両である599GTB Fioranoと同一エンジンなのですが
(EnzoのV12ユニットをデチューンしたもの。Tipo F140系)
エンジン各部の見直しを行いフリクションロスの低減を図った結果、
Fioranoが 620ps/7600rpm の出力に対し、599XXでは 700ps/9000rpm となってます。
トルクも 62kg-m/5600rpm から 66.3kg-m/6500rpm で若干UPしてます。
しかし、出力向上よりも回転数が凄い事になってますねw 超高回転エンジンですw

599XXのレブリミットは9000rpmなんですが、
レブリミットが最高出力発生回転数ってまさしくレーシングエンジンです。





この599XXはエアロダイナミクスに関してはF1からのフィードバックの結晶の様な車です。
しかもレース目的では無い為、レギュレーションに縛られる事の無い
Ferrariが持ってる最新の技術やノウハウを全てつぎ込んで創られた車なんじゃないでしょうか。

Ferrariならではの、Ferrariにしか創れない車だと思います。
つかベルリネッタの中で一番カッコいいです。

599XXのストラダーレ版が599GTO(仮)なワケですから期待も高まります。
カモフラージュされた Fioranoが走行してるのを目撃されている事から
そんなに遠くない日に発表があるのでは無いでしょうか?new GTO、早く見てみたいです。

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タグ:599XX
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599XX ① [Ferrari]

Ferrariと云えば F1なイメージですが、
創業間もない頃から 70年代まで F1以外のレースにも積極的に参加し数々の勝利を挙げていきました。
その中でも有名なのが 1962〜1964年のGT世界選手権で3連覇した250GTOでは無いでしょうか。

この車は以前ブログで紹介した250GT SWBの発展型として生まれ、
'62〜'64 の間に39台生産されています。

1962 Ferrari 250GTO
1962 Ferrari 250GTO.jpg



その後、GTOの名は1984年に蘇ります。

現在のV8 Ferrariの始祖となる308GTB(厳密に言うとDino308GT4ですけどw)
をベースにツインターボ化した車で、大きく張り出したブリスターフェンダーと
ステーの高いドアミラーにグリルに装備した4灯のドライビングランプが特徴的です。

この288GTOは '84〜'86 の間に272台が生産されています。
その後、288GTOエヴォルツィオーネとして5台が製作され、F40へと発展していきました。

1984 Ferrari 288GTO
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そして今回、みたびGTOの名前が復活します。しかもオリジナルと同じ12気筒で。
そのベース車両となるのが 599XX です。

2009 Ferrari 599XX
599XX.jpg

この 599XX は 599GTBフィオラノをベースに、ボディの軽量化とブレーキの強化、
それにエンジンの高回転化に伴うパワーアップ、そして空力面での強化が図られてます。





話が逸れるのですが、599GTB フィオラノは日本での名称は 599 なんですよね。
これはトヨタが GTB を、オートバックスがフィオラノを商標登録してる為に使えないそうです。



・・・・・スミマセン、少し文句を言わせて下さい。

おそらくFerrariがこの名称を使う事も想定出来たと思うのですが、それを無視して商標登録ですか?
同じ自動車関係の企業として、その名称が持つ意味だったり重さだったりを考えるべきです。

GTBもフィオラノもFerrari 固有の名称と言っても過言では無いのですから。

現在に至るまで数々のFerrariがGTBと名付けられて来たワケだし、
フィオラノもFerrari専用サーキットとして
F1を初めとするFerrariの名を持つ車達が育ってきた場所です。
言わば、Ferrariの歴史であり、文化であるわけです。

この名称がトヨタやオートバックスにとっても特別なものであるならまだ理解しようとします。
でも実際そんな事は無く、商売に使う為にキープしてるだけなんでしょ?

自社で考えた名称なら商標登録するのも当たり前ですが、
他社が持つ古くからの名称を日本では登録されて無いからといって
早い者勝ち的に商標登録するのは間違ってます。

自動車産業って商売です。お金を稼ぐ手段です。けど文化的な意味合いも多く持ってると思います。
その文化的な部分を無視して、自社の利益にはしるトヨタとオートバックスは
程度の低い企業だと僕は思います。真似ばかりしている大陸の企業とやってる事は同じです。



一人で熱くなって申し訳ありません。
ただ、知らない人には知って欲しかった事柄なので今更ながら書かせて頂きました。
有難う御座いました。



そして長くなったので次回に続きますwwww

タグ:599XX
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Ferrari 250GT SWB [Ferrari]

以前のブログでも書いた様に僕は50〜60年代の車が好きです。

現代の車は、安全装備と豪華装備でとても肥大化してしまってて、
確かに安全で便利に乗れる車も良いですが、それは車本来の魅力じゃぁ無い気がします。

50〜60年代の車は構造はシンプルで、ボディラインは美しくとても魅力的です。
やはりこの時代の車が、車本来の魅力をダイレクトに表現しているのでは無いのでしょうか。

1961 Ferrari 250GT SWB
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1960 250 GT SWB 06.jpg
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僕はフェラーリ大好きなんですけど、特にこの『250』シリーズは特別です。
1954年の『250エウローパ(europa)』から始まり多数のバリエーションが存在します。

この『250』とは1気筒あたりの排気量を表していて、12気筒×250cc=3000ccとなります。
この頃のフェラーリの車名はほとんどこの表記です。(全てを網羅したワケでは無いので・・・。)

名前の後半、アルファベット部のGT SWBは
グラントゥーリズモ・ショートホイールベース・ベルリネッタの頭文字です。

直訳すると長距離旅行・短い車軸間・小さなセダン(ベルリーナ+エッタ)となりますが、
ベルリネッタの名が付くモデルはこの時代のフェラーリではコンペティブな車を表す名前です。
現在でもGTBの名前は使われ続けていて、格子グリルと同じくフェラーリの伝統ですね。

フロントにV型12気筒エンジンを積むこの250GT SWBは
ロングノーズ・ショートデッキのボディスタイルがとても美しいです。
フェラーリの創設者であるエンツォ・フェラーリの
『速い車は美しくなければならない』の言葉が思い出されます。

昔はボディを造る時には手作業で叩いて形を造っていたワケで、
だからこそこれだけの雰囲気や味わいが出せるのだと思います。

現代のプレス機械で造るボディとは雲泥の差ですね。味わいもへったくれも在りませんからw
現在の自動車が商業製品ならこの時代の自動車は工芸品だと言っても過言では無いと思います。




50〜60年代って自動車にとって黄金期だったんじゃ無いのでしょうか。

エンジン出力や空力性能、タイヤやブレーキ、サスペンション、
全てにおいて現代車に届く訳が無いのですが、テクノロジーって要素の1つに過ぎません。

人間が純粋で、とりまく環境がおおらかで、自動車テクノロジーが発展途上だった50〜60年代。
1番エネルギッシュでキラキラしてた時代だと思います。

250GT SWBは1959年10月から62年まで造られて、約170台の生産数だったと云われてます。
約3年間で考えると、月産4.7台。人の手で丁寧に造られてきた数字です。


より多くの利益を生む為に生産効率を上げて造り出された自動車は、ただの商品でしかありません。
昔の自動車を見ていると現在の自動車が売れない理由が解る気がします。

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