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Ferrari 250GT SWB [Ferrari]

以前のブログでも書いた様に僕は50〜60年代の車が好きです。

現代の車は、安全装備と豪華装備でとても肥大化してしまってて、
確かに安全で便利に乗れる車も良いですが、それは車本来の魅力じゃぁ無い気がします。

50〜60年代の車は構造はシンプルで、ボディラインは美しくとても魅力的です。
やはりこの時代の車が、車本来の魅力をダイレクトに表現しているのでは無いのでしょうか。

1961 Ferrari 250GT SWB
1960 250 GT SWB 01.jpg
1960 250 GT SWB 06.jpg
1960 250 GT SWB 05.jpg

僕はフェラーリ大好きなんですけど、特にこの『250』シリーズは特別です。
1954年の『250エウローパ(europa)』から始まり多数のバリエーションが存在します。

この『250』とは1気筒あたりの排気量を表していて、12気筒×250cc=3000ccとなります。
この頃のフェラーリの車名はほとんどこの表記です。(全てを網羅したワケでは無いので・・・。)

名前の後半、アルファベット部のGT SWBは
グラントゥーリズモ・ショートホイールベース・ベルリネッタの頭文字です。

直訳すると長距離旅行・短い車軸間・小さなセダン(ベルリーナ+エッタ)となりますが、
ベルリネッタの名が付くモデルはこの時代のフェラーリではコンペティブな車を表す名前です。
現在でもGTBの名前は使われ続けていて、格子グリルと同じくフェラーリの伝統ですね。

フロントにV型12気筒エンジンを積むこの250GT SWBは
ロングノーズ・ショートデッキのボディスタイルがとても美しいです。
フェラーリの創設者であるエンツォ・フェラーリの
『速い車は美しくなければならない』の言葉が思い出されます。

昔はボディを造る時には手作業で叩いて形を造っていたワケで、
だからこそこれだけの雰囲気や味わいが出せるのだと思います。

現代のプレス機械で造るボディとは雲泥の差ですね。味わいもへったくれも在りませんからw
現在の自動車が商業製品ならこの時代の自動車は工芸品だと言っても過言では無いと思います。




50〜60年代って自動車にとって黄金期だったんじゃ無いのでしょうか。

エンジン出力や空力性能、タイヤやブレーキ、サスペンション、
全てにおいて現代車に届く訳が無いのですが、テクノロジーって要素の1つに過ぎません。

人間が純粋で、とりまく環境がおおらかで、自動車テクノロジーが発展途上だった50〜60年代。
1番エネルギッシュでキラキラしてた時代だと思います。

250GT SWBは1959年10月から62年まで造られて、約170台の生産数だったと云われてます。
約3年間で考えると、月産4.7台。人の手で丁寧に造られてきた数字です。


より多くの利益を生む為に生産効率を上げて造り出された自動車は、ただの商品でしかありません。
昔の自動車を見ていると現在の自動車が売れない理由が解る気がします。

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