LANCIA DELTA HF integrale ② [Italian Car]
1988年に登場したデルタHFインテグラーレはデルタHF4WDの弱点を克服した、
まさに完全なる(integrale)デルタとなりました。
1988 DELTA HF integrale
デルタHF4WDからの変更点は主に2つ。
1つはトレッドのワイド化で、ラリー仕様の235タイヤを履く為にフェンダーをブリスター形状に変更。
前後共に80mmのオーバーフェンダー化となってます。
もう1つは、デルタHF4WDでは冷却性能に不安があったので
その対策の為にフロントバンパーに冷却口を設置し、
さらにはヘッドライト上部をメッシュ化して冷却効果を上げています。
これらのスペックアップにより、
エンジン出力の増加とホイルサイズの拡大によるブレーキの大型化が可能になり、
本命のレースではマニュファクチャラーズ・タイトルの掛かる11戦中10勝と圧倒的強さを誇りました。
1988 Safari Rally
Miki Biasion / DELTA HF integrale
翌年の1989年には16バルブヘッドを持つ、デルタHFインテグラーレ16vが登場します。
1989 DELTA HF integrale 16v
8バルブ版との外観上の違いは
フロントグリル/サイドスカート/リアゲートの『integrale 16v』のバッヂと、
16バルブ化により大型化されたヘッドのクリアランスを取る為にボンネットバルジが設けられ、
さらに冷却効率を高める為、ボンネット上のルーバーが大型化されてます。
勿論、細かなモデファイは行われており、出力増加に伴うインタークーラーの大容量化や
インテーク/エキゾースト・マニホールドの改良、サスペンションのコイル/ダンパーの減衰力変更や
4WDシステムの駆動力配分を43:57に変更しアンダーステアの軽減を図る等、改良点は多岐に渡ります。
この年のWRCでも、ダブルタイトルを獲得したランチア・マルティニレーシングは
最終戦のサンレモからインテグラーレ16vを投入します。
1989 Rallye Sanremo
Miki Biasion / DELTA HF integrale16v
90年に入ると、WRCでの日本メーカーの台頭が目覚ましく、
遂にはドライバーズタイトルをTTEのカルロス・サインツに奪われる事となります。
1990 Rally Acropolis
Carlos Sainz / TOYOTA Celica GT-FOUR (ST165)
1990 Rally Monte Carlo
Didier Auriol / DELTA HF integrale16v
翌年の1991年は、なんとか再びダブルタイトルを獲得する事に成功するのですが、
ライバルのトヨタ・セリカからの追い上げは激しく、
劣勢とも言えるランチア陣営にとってインテグラーレのブラッシュアップは急務でした。
1991 Rally New Zealand
Juha Kankkunen / DELTA HF integrale16v
その答えが、1992年シーズンの初戦モンテカルロに投入される事となります。
デルタシリーズ最強のエボルツィオーネの登場です。
1992 Rallye Monte Carlo
Philippe Bugalski / DELTA HF integrale Evoluzione
も少しつづきます・・・・・すみませんw
まさに完全なる(integrale)デルタとなりました。
1988 DELTA HF integrale
デルタHF4WDからの変更点は主に2つ。
1つはトレッドのワイド化で、ラリー仕様の235タイヤを履く為にフェンダーをブリスター形状に変更。
前後共に80mmのオーバーフェンダー化となってます。
もう1つは、デルタHF4WDでは冷却性能に不安があったので
その対策の為にフロントバンパーに冷却口を設置し、
さらにはヘッドライト上部をメッシュ化して冷却効果を上げています。
これらのスペックアップにより、
エンジン出力の増加とホイルサイズの拡大によるブレーキの大型化が可能になり、
本命のレースではマニュファクチャラーズ・タイトルの掛かる11戦中10勝と圧倒的強さを誇りました。
1988 Safari Rally
Miki Biasion / DELTA HF integrale
翌年の1989年には16バルブヘッドを持つ、デルタHFインテグラーレ16vが登場します。
1989 DELTA HF integrale 16v
8バルブ版との外観上の違いは
フロントグリル/サイドスカート/リアゲートの『integrale 16v』のバッヂと、
16バルブ化により大型化されたヘッドのクリアランスを取る為にボンネットバルジが設けられ、
さらに冷却効率を高める為、ボンネット上のルーバーが大型化されてます。
勿論、細かなモデファイは行われており、出力増加に伴うインタークーラーの大容量化や
インテーク/エキゾースト・マニホールドの改良、サスペンションのコイル/ダンパーの減衰力変更や
4WDシステムの駆動力配分を43:57に変更しアンダーステアの軽減を図る等、改良点は多岐に渡ります。
この年のWRCでも、ダブルタイトルを獲得したランチア・マルティニレーシングは
最終戦のサンレモからインテグラーレ16vを投入します。
1989 Rallye Sanremo
Miki Biasion / DELTA HF integrale16v
90年に入ると、WRCでの日本メーカーの台頭が目覚ましく、
遂にはドライバーズタイトルをTTEのカルロス・サインツに奪われる事となります。
1990 Rally Acropolis
Carlos Sainz / TOYOTA Celica GT-FOUR (ST165)
1990 Rally Monte Carlo
Didier Auriol / DELTA HF integrale16v
翌年の1991年は、なんとか再びダブルタイトルを獲得する事に成功するのですが、
ライバルのトヨタ・セリカからの追い上げは激しく、
劣勢とも言えるランチア陣営にとってインテグラーレのブラッシュアップは急務でした。
1991 Rally New Zealand
Juha Kankkunen / DELTA HF integrale16v
その答えが、1992年シーズンの初戦モンテカルロに投入される事となります。
デルタシリーズ最強のエボルツィオーネの登場です。
1992 Rallye Monte Carlo
Philippe Bugalski / DELTA HF integrale Evoluzione
も少しつづきます・・・・・すみませんw
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