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LANCIA DELTA HF integrale ① [Italian Car]

以前から、09年9月23日に書いたブログがアクセス解析で安定して上位だったりするのですが、
毎月ソネットから送られてくる『過去3ヶ月でアクセス数の多いベスト3』で今月遂に1位にっ!!w

喜んで良いのか現在の自分のブログを見つめ直すべきなのかよく分からないのですがw
今読み返してみると、全然しょぼかったりするので1位になった記念にもう一度書かせて頂きます♪w
・・・・・てか徹底的にやりますwwww






まず、ベースとなった『ランチア・デルタ』なんですが、1979年にデビューし、
翌年の1980年にはヨーロッパ・カーオブザイヤーを受賞した高い評価を得た車です。

この車の生まれた背景には、74年にデビューした
Cセグメント・2ボックスカーのフォルクスワーゲン・ゴルフの影響が有り、
あくまで実用的なファミリーカーとしての登場となった訳です。


1979 DELTA 1300/1500
Lancia-Delta1.3_3.jpeg

1982 DELTA TURBO 4×4
lancia-delta-turbo-4x4.jpeg




当時ランチアはWRCにワークス体制で参戦してたのですが、82年からグループB規定となります。
(連続12ヶ月間に500台の生産、内20台のエボリューションモデルを認める)

このグループB規定ではラリーマシンが過激の一途を辿り、
最終的には500ps近くを絞り出す様になります。

確かにレース自体エキサイティングな物になったのですが、それだけ事故も多発し、
1986年5月2日に行われたツール・ド・コルスの第2レグで決定的な惨事が起きます。

ヘンリ・トイヴォネン/セルジオ・クレストの駆るデルタS4がコースオフし、爆発炎上。
二人は帰らぬ人となり、グループBマシンの危険性を証明する形となったのです。


1986 Rally Tour de Corse
Henri Toivonen / DELTA S4
Rally Tour de Corse 1986 - Henri Toivonen - Lancia Delta S4 b.jpeg






このトイヴォネンらの死により、グループBの廃止が決定され、
翌年からはグループA規定(連続する12ヶ月間に5000台以上生産された4座以上の公認車両)で
WRCは競われる事となります。

このグループA規定は車体の外観/素材/エンジン/サスペンション等の基本形式は
市販状態のままでなくてはならず、そのベース車両自体のポテンシャルが大切な規定となっているのです。


ラリーで常勝メーカーだったランチアはこの規定に対応する為に、まず『デルタHF4WD』を発表します。


1986 DELTA HF 4WD
Lancia Delta HF 4WD Integrale.jpeg
Lancia Delta HF 4WD Integrale-1.jpeg


このデルタは、当時ランチアのミドルサルーンであるテーマの2Lターボエンジンを流用し、
ギャレット製ターボチャージャーにウェーバー・マレリ製のインジェクターを組み合わせたもので、
駆動配分56:44のビスカス式センターデファレンシャルを持つフルタイム4WDとなってます。




余談なんですがこのテーマ、8.32と云うフェラーリエンジンを積んだモデルが存在します。

ランチア・フェラーリD50(1955年にランチアがF1撤退に伴いフェラーリに譲渡されたマシン)や
ランチアストラトス(ディーノ246のフェラーリエンジンを使用)の様な
当時のランチアとフェラーリの友好な関係が見て取れますね♪♪


1986 Thema 8.32
autowpru_lancia_thema_8.32_5.jpg
28032009020.jpeg




話戻しますw

グループA初年度である1987年にランチアはデルタHF4WDで参戦し、
見事チャンピオンに輝く事となるのですが、
このデルタHF4WDはあくまでデルタシリーズの上位車種としての存在であり
グループAを見据えて開発された車では無かったので、
この車をベースにグループAに特化した車が生産される事となります。

翌年の1988年にデビューしたグループA専用車両である、
デルタHFインテグラーレが遂に登場する事となるのです。


1987 Rally Sanremo
Miki Biasion / DELTA HF 4WD
1987 San Remo Rally Lancia Delta HF Miki Biasion.jpeg





・・・・・つづきますw



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コメント 4

marbee

いつもご訪問&nice&コメントありがとうございます。

デルタと言えば私が高校生だった頃にWRCで大活躍していたマシンですね。
常勝デルタ軍団に一人挑むセリカのサインツ。懐かしい!!

by marbee (2011-01-09 17:26) 

rawmaterial

9inchさま、はじめまして。
グループBに思わず反応してしまいました。(年齢が分かりますね)
常勝アウディ・クワトロとランチア・ラリー037の戦い、1985年のプジョー205ターボ、そしてデルタS4と「公道を走るF1」と呼ばれたモンスターマシンの戦いだったと記憶しています。
ドライバーもM・アレン、H・ミッコラ、S・ブロンクビスト、Y・カンクネンといった懐かしい名前を思い出します。
そしてデルタHFインテグラーレ、カッコよかったですよね。ST160系のセリカGT-FOURも好きでしたが、WRCマシンの中ではマルティニカラーのデルタが一番好きでした。
by rawmaterial (2011-01-11 22:56) 

9inch

marbeeさんこんちわ♪

カルロス・サインツは90年にランチアの連続Wタイトルを阻止し、
見事チャンピオンに輝いた時が一番印象に残ってますね♪

あの時はホント悔しかったですw

93年にはインテグラーレを駆る事になるのですが、
ワークス撤退した後だったので残念な結果だったですよね。

ワークスランチアを駆るサインツは見てみたかったなぁー♪

by 9inch (2011-01-12 08:31) 

9inch

rawmaterialさん、初めまして♪
nice!とコメント有難うございます♪

いやぁー、2輪もそぉですが80年代のレースシーンは面白かったですよね。
年齢がバレますが・・・w(もぉバレてるしw)

ラリーではアウディ・クワトロが登場するまで、
普通にグラベルをRWD車が走ってましたし、今じゃ考えられないですw

911やフェラーリ308のラリー仕様なんかとても印象深いですね♪


グループBはやはりランチア・アバルトにつきますね♪

ピニンファリーナが手掛けたMRマシンの037と
ミッドシップ4WDスーパーチャージャーターボマシンwの
038は今でも僕のアイドルですw


2010年にセバスチャン・ローブが前人未踏のWRC7連覇を達成しましたが
インテグラーレの、同一マシンで6連覇ってちょっと凄いですよね。
by 9inch (2011-01-12 09:52) 

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