SUZUKI FALCORUSTYCO [Motorcycle]
ジュネーブモーターショウ開幕を今月の2日に控え、(一般公開は4日から)
各メーカーからの出展モデルが続々と判明してるワケですが、
やっぱモーターショウと云えばコンセプトモデルが楽しみです。
近い将来への指針となる乗り物は見ているだけでワクワクしてきますよね。
ジュネーブモーターショウとは関係無いかもしれませんが、BMWのコンセプトデザインバイクです。
BMW HP Kunst
水素燃料で走る次世代のバイクです。
デザインはフランスのデザイン学校の生徒が手掛けたとの事。
フロントがスイングアームになるだけでかなりスタイリッシュに見えますね。
フロント/リア共に片持ちっつーのが僕的にタマらんですw
つーか、このバイクを見た時にあるバイクを思い出しました。
遡る事25年、1985年に開催された東京モーターショウに出展されたコンセプトバイクです。
1985 SUZUKI FALCORUSTYCO
ファルコラスティコって云います。スズキ製です。
ファルコラスティコの発表があった当時、僕は高1でめちゃめちゃ衝撃を受けたのを覚えていますねw
いや、今見ても素晴らしいなぁー。カッコよかです♪
このファルコラスティコは外見と同様、中身も斬新過ぎるバイクでしたw
斬新さを追い求めるあまり、割と実用性を見失ってたカンジなんですけど
それだけ突き詰められたコンセプトバイクと言えるんじゃ無いかと思います。
●エンジン
4スト、500ccのスクエア4と呼ばれるエンジンを搭載しています。
スクエア4とはシリンダーを4隅に配置した、
スズキのGPレーサーであるRGシリーズに長く採用されていたエンジン形式です。
square4(two-stroke)
●フレーム
当時のバイクはクレードルタイプのフレームが主流だったのですが、
このバイクではフレームが存在しません。
エンジンに前後スイングアームやシート等を取り付けるサブフレームが直付けです。
F1なんかと同じですね。
エンジン自体が強度部材なので当然エンジンブロックに剛性が必要なのですが、
スクエア4エンジンの高剛性が伺えますね。
つか、フレームレスバイクってモト・エルフぐらいしか思いつきません。
(コレはコレで凄いバイクでしたけどw)
1984 elf 2
●ステアリング
ステアリングはフロントセンターハブ方式なんですが、ピロボールなんかで繋いでるワケでは無く
ハンドルとホイルハブは機械的には全く繋がってません。油圧パワステのみの機構です。
そしてグリップ部はガングリップタイプ。それを前後に移動させてステアリングを切るワケです。
油圧のみの可動なので当然レスポンスは悪いと思われ、
ガングリップタイプなので感覚的に混乱しそーなシステムですw
現在は、フロントセンターハブを採用するバイクはいくつか存在するのですが
100%油圧パワステってのは存在しませんねーw
center hub steering(bimota TESI 3D)
●ブレーキ
ファルコラスティコにはちょっと変わったブレーキシステムが搭載されていました。
パウダーブレーキシステムって云います。
ドラムの中に磁性粉体を入れ、電気を通して磁性粉体を抵抗とするモノなんですけど
製造業なんかに使う機械には以前から採用されているシステムみたいです。
乗り物のブレーキとしてはファルコラスティコが最初で最後なんじゃないでしょうか。
バイクのブレーキとしては有効なシステムでは無かったみたいですねw
●駆動系
バイクの駆動系と云えば、チェーン駆動かシャフト駆動なんですけどこのバイクは液圧駆動です。
良く分かんないシステムなんですがドライブシャフトの代わりにオイルか何かをつかってるのでしょうね。
今現在、どのメーカーも採用して無い駆動方式なので
こちらもブレーキ同様、有効なシステムでは無かったみたいですw
●名前
シロハヤブサを学名でFalco rusticolusと云うので、この鳥の事だと思います。
タカ目ハヤブサ科ハヤブサ属でシロハヤブサはハヤブサ属の中では一番大きな種類です。
Falco rusticolus
以前紹介したミサゴもそうですが、タカ目の鳥って美しいですね。白って云うのが高貴な感じです。
現在スズキは『隼』ってバイクを販売してるのですが、ファルコラスティコとは関係無いそうですw
2009 SUZUKI GSX1300R Hayabusa
僕は冒頭でコンセプトモデルは未来への指針だって書きましたが、
ファルコラスティコで採用されたこれらの技術は現在においても具現化されてません。
ショーモデルだけで終焉したバイクなのですが、
現存するモデルとは全く違ったアプローチで創られた意欲作です。
なによりバイクの新たな方向性を模索した記念碑的なモデルだったと云えると思います。
新たな技術に挑戦したこのファルコラスティコこそが
コンセプトモデルのあるべき姿なのかも知れませんね。
各メーカーからの出展モデルが続々と判明してるワケですが、
やっぱモーターショウと云えばコンセプトモデルが楽しみです。
近い将来への指針となる乗り物は見ているだけでワクワクしてきますよね。
ジュネーブモーターショウとは関係無いかもしれませんが、BMWのコンセプトデザインバイクです。
BMW HP Kunst
水素燃料で走る次世代のバイクです。
デザインはフランスのデザイン学校の生徒が手掛けたとの事。
フロントがスイングアームになるだけでかなりスタイリッシュに見えますね。
フロント/リア共に片持ちっつーのが僕的にタマらんですw
つーか、このバイクを見た時にあるバイクを思い出しました。
遡る事25年、1985年に開催された東京モーターショウに出展されたコンセプトバイクです。
1985 SUZUKI FALCORUSTYCO
ファルコラスティコって云います。スズキ製です。
ファルコラスティコの発表があった当時、僕は高1でめちゃめちゃ衝撃を受けたのを覚えていますねw
いや、今見ても素晴らしいなぁー。カッコよかです♪
このファルコラスティコは外見と同様、中身も斬新過ぎるバイクでしたw
斬新さを追い求めるあまり、割と実用性を見失ってたカンジなんですけど
それだけ突き詰められたコンセプトバイクと言えるんじゃ無いかと思います。
●エンジン
4スト、500ccのスクエア4と呼ばれるエンジンを搭載しています。
スクエア4とはシリンダーを4隅に配置した、
スズキのGPレーサーであるRGシリーズに長く採用されていたエンジン形式です。
square4(two-stroke)
●フレーム
当時のバイクはクレードルタイプのフレームが主流だったのですが、
このバイクではフレームが存在しません。
エンジンに前後スイングアームやシート等を取り付けるサブフレームが直付けです。
F1なんかと同じですね。
エンジン自体が強度部材なので当然エンジンブロックに剛性が必要なのですが、
スクエア4エンジンの高剛性が伺えますね。
つか、フレームレスバイクってモト・エルフぐらいしか思いつきません。
(コレはコレで凄いバイクでしたけどw)
1984 elf 2
●ステアリング
ステアリングはフロントセンターハブ方式なんですが、ピロボールなんかで繋いでるワケでは無く
ハンドルとホイルハブは機械的には全く繋がってません。油圧パワステのみの機構です。
そしてグリップ部はガングリップタイプ。それを前後に移動させてステアリングを切るワケです。
油圧のみの可動なので当然レスポンスは悪いと思われ、
ガングリップタイプなので感覚的に混乱しそーなシステムですw
現在は、フロントセンターハブを採用するバイクはいくつか存在するのですが
100%油圧パワステってのは存在しませんねーw
center hub steering(bimota TESI 3D)
●ブレーキ
ファルコラスティコにはちょっと変わったブレーキシステムが搭載されていました。
パウダーブレーキシステムって云います。
ドラムの中に磁性粉体を入れ、電気を通して磁性粉体を抵抗とするモノなんですけど
製造業なんかに使う機械には以前から採用されているシステムみたいです。
乗り物のブレーキとしてはファルコラスティコが最初で最後なんじゃないでしょうか。
バイクのブレーキとしては有効なシステムでは無かったみたいですねw
●駆動系
バイクの駆動系と云えば、チェーン駆動かシャフト駆動なんですけどこのバイクは液圧駆動です。
良く分かんないシステムなんですがドライブシャフトの代わりにオイルか何かをつかってるのでしょうね。
今現在、どのメーカーも採用して無い駆動方式なので
こちらもブレーキ同様、有効なシステムでは無かったみたいですw
●名前
シロハヤブサを学名でFalco rusticolusと云うので、この鳥の事だと思います。
タカ目ハヤブサ科ハヤブサ属でシロハヤブサはハヤブサ属の中では一番大きな種類です。
Falco rusticolus
以前紹介したミサゴもそうですが、タカ目の鳥って美しいですね。白って云うのが高貴な感じです。
現在スズキは『隼』ってバイクを販売してるのですが、ファルコラスティコとは関係無いそうですw
2009 SUZUKI GSX1300R Hayabusa
僕は冒頭でコンセプトモデルは未来への指針だって書きましたが、
ファルコラスティコで採用されたこれらの技術は現在においても具現化されてません。
ショーモデルだけで終焉したバイクなのですが、
現存するモデルとは全く違ったアプローチで創られた意欲作です。
なによりバイクの新たな方向性を模索した記念碑的なモデルだったと云えると思います。
新たな技術に挑戦したこのファルコラスティコこそが
コンセプトモデルのあるべき姿なのかも知れませんね。
こんにちは!
そう言えば、単車では「鳥」の名前、ありましたね(汗)。
でも、、、「ファルコラスティコ」!!!
名前は覚えてませんでしたが、当時学生だった?自分は、よぉ~く覚えてます。はい。
未来のバイクって、みんなガングリップで、フロントフォークが無くなるのかなぁ・・・って、単純に想像してた気がします(笑)。でも、このコンセプトのインパクトは、当時相当あったのを今でも思い出せます。。。
こういうのでワクワクしながら、黄色のJOG乗ってましたわ。まぁ、それがバリオス→ゼファーと化ける訳ですが(笑)。
by ブッソ (2010-03-02 18:17)
ブッソさんこんちは♪
この頃のバイクって一番面白かったです。
色んなエンジン形式や技術的なものがあって
2スト、4スト、共に個性的でしたからね。
僕もこの頃はバイク一辺倒でして、
車好きになるなんて思いもしませんでしたw
ちなみに僕はRG250Γの洗礼を受けて以来スズキ党ですw
ただ、憧れはRZV500でしたとさ・・・w
by 9inch (2010-03-03 02:33)
そのファルコラスティコを作った側の人のウラ話です。
実走出来たってのがすごい!
by 七史 (2010-03-12 21:25)
七史さんコメント有難う御座います。
ワンオフのコンセプトバイクで実走は凄いですよねー♪
実走出来るって事はわざわざエンジンも造ったって事ですからね。
スズキは4ストのスクエア4エンジンは持って無いですから。
もしかしたら本気で市販化を考えていたのかも?w
by 9inch (2010-03-15 16:09)